Les Innocents Pichaumeix '23

レ・イノソン 
ピショウメイ


【作り手について】
シャンパーニュとアルザスの中間あたりに位置するアルデンヌ地方のミューズに、ブルーノ・ヴァコンにより2012年に誕生した小さなドメーヌ。
ミューズは1914年〜1918年にかけて繰り広げられた第一次世界大戦の舞台の一部で、国際連合教育科学文化機関のUNESCOより世界平和の象徴として認定されているエリアです。
彼が所有するテラス型の畑は、殉教者の町として知られるヴェルダンから近い場所にあり、土壌には化学物質が散布された痕跡がない。
これはフランス国内でも非常に稀でピュアな素晴らしい状態だが、同時に大戦時の傷跡も多く残されている。
終戦から100年以上が経過した現在でも土壌からは多くの軍需品が見つかり、周りの森の土壌は未だ戦争の爆撃で粉々になったままの状態である。
「この辺りではアメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、セルビア人、カナダ人、アフリカ人など、あらゆる国籍の多くの兵士がここで命を落とした。想像もつかないほどの憎しみや怒り、絶望などの負の感情が、強い波動となって渦巻いている。だからこそ以前のように葡萄畑を復活させてワインを造ることが、人々の心の傷を癒して活力と希望を与えてくれるのだと思う。」とブルーノは言う。
死者の鎮魂と平和への願いを込めてフランス、アメリカ、イギリス及びドイツの国旗に使われている色をラベルにあしらい、畑にはフランスとドイツを代表するぶどう品種を一緒に植え、ドメーヌ名をイノセント(フランス語読み:イノソン)と名付けた。
このロレーヌ地方は1800年代後半に襲来したフィロキセラ禍の頃まではぶどう畑が点在していたが、その後ワイン産業が復活を遂げることはなく、現在はプロでさえワインの産地として認識している人は少ない。
この地方で自然派ワインを造る生産者はブルーノを含めたったの2〜3名のみ。
他地域と比べてとても孤独な環境で毎日黙々と仕事に励むブルーノのワインには、どこか彼の強い意思とエネルギーが感じられ、飲み手を揺さぶるような魅力があります。


【ワインについて】
薄濁りのやや濃い黄色。
黄プラム、黄柑橘のマーマレードやピール菓子、りんごのコンフィチュールを想わせる果実に、煙や火打石、飴、クチナシの花の柔らかく甘やかな香りが調和します。
口に含むと、旨みをたっぷりと湛えた充実感のある甘酸っぱい果実味を、張りのある酸が支えながら軽快に先へと導きます。
仄かな塩味がアクセントとなり、全体を引き締めつつ果実の風味を際立たせます。
アフターにかけて、ヨーグルトのような乳酸的なニュアンスが現れ、まろやかさとコク、旨みの詰まった味わいが余韻に続きます。


フランス/アルデンヌ
ピノ・ノワール90%、ピノ・グリ10%
販売価格 7,700円(税込8,470円)
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