Simon Busser Vieilles Vignes '20

シモン・ビュッセー 
ヴィエイユ・ヴィーニュ


【作り手について】
オーナーであるシモン・ビュセーの父親は既にビオロジック栽培をしていましたが、醸造設備を持たなかったため収穫したぶどうは協同組合に販売していました。
父が所有し賃貸するぶどう畑の内、一番古い樹齢(1970年)の一部3haのぶどう畑を引き継いで2007年よりワイン造りを開始。
2007年の醸造は、近所でワイン造りをする知り合いの醸造設備を借りて仕込みました。
それまでワイン作りを手伝ったことはあっても、醸造学校に行ったこともなく、ワイナリーで働いたこともないシモンにとっては、試験的な仕込みであり、どちらかというとちょっとした興味程度のことでした。
知り合いである“近所のおじさん”のワイン作りを真似て作った初ビンテージは、SO2をあまり使わなかったという。
今風のテクニックを駆使しないことが幸いしたのでしょう。
その結果、ワイン作りとは、原料であるぶどう栽培と発酵という工程が必要な、奥が深く複雑で、内容の濃い点に興味がわいてワイナリーになる決心をしました。
夢は地中海の大平原「カマルグ」で乗馬をして暮らしたい、というほど馬が大好きなシモンは、どうせ農業をするのなら馬で耕そうと考えます。
友人を通して、馬でぶどう栽培をする蔵元として有名なロワールのオリヴィエ・クザンに出会い、手綱さばきの研修を受け、今ではボルドー液などの農薬散布以外は全て馬を使って栽培をするようになりました。
「馬は、大地と私の大切な友達。」とシモンは言います。

【ワインについて】
2018年ヴィンテージまでポリチネルというワイン名でしたが、2019年ヴィンテージからワイン名とエチケットが一新しています。
エッジがやや紫がかった深紅の色合い。
レーズンやカレンズなどの小さな黒系果実のドライフルーツや黒糖など深みやコクを感じさせる香りに、フランボワーズソースなど赤い果実や紅茶、赤や紫の花々などの香りが溶け込み、上品な印象を感じさせます。
柔らかく滑らかな口当たりで雑味がなく、口中に膨らむ果実は緻密で、カシスリキュールや紅茶など華やかでかぐわしい風味が流れるように広がり、飲み心地はすっと通り抜けるような印象でありながら、しっかりと足跡を残すように風味は長く留まります。
若さの感じられる果実味に複雑性やエレガントな様子も兼ね備えており、現在も充分に魅力を感じられますが、この先の熟成の過程で、更に繊細で上品な印象や複雑で奥行きのある味わいが引き出されていくことでしょう。


フランス/シュド・ウエスト
マルベック
販売価格 3,600円(税込3,960円)
在庫数
SOLD OUT

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