DM. Fond Cypres Le Carignan de la Source '23

ドメーヌ・フォン・シプレ 
ル・カリニャン・ド・ラ・ソース


【作り手について】
フォン・シプレの劇的な発展のきっかけ…それは偉大なるフレッデリック・コサールの醸造アドバイスだった。
フレッドから「レティシアはセンスがある!」と、かつてコラボワインを手掛けた時から一目置かれていた。
彼女自身も、当時から SO2 無添加の完成度の高いワインをつくりたいと思っていたが、なかなか思うようなワインがつくれず、いつも悪戦苦闘の連続だった。
SO2無添加ワインにチャレンジするに当たり、精神的な後ろ盾となっていたのがフレッドのワインだった。
父親の反対にもあい、自信喪失気味になっていた彼女を見るに見かねて、助け船を出したのがフレッドだった。
「ある時、フレッドと一緒に食事をして、彼が醸造のポイントを詳細に語ってくれた時に『これだ!』と直感した!」と彼女は言う。
「たとえば、樽の扱いひとつをとっても、我々とフレッドの感覚は全く違う。彼は、樽にワインを入れる直前に、その入れるワインを使って樽を一度リンスする。
こんな地味で面倒な作業は、ラングドックでは正直誰も行わない!」収穫時にブドウの pH に注目する点や、赤ワインでも適度なガスを残すこと等々、フレッドの醸造ディテールに対するこだわりは、彼女にとって全て目からうろこの落ちるような大きな発見だった。
2011 年ミレジムから醸造ノウハウを取り入れた彼女は、今までの鬱憤を晴らすかのように、SO2 無添加で完成度の高いワインをつくり上げることに成功する!
何よりもこのワインの激変に一番興奮しているのは、アドバイスを送ったフレッド本人だった!
彼曰く、「ちょっとしたアドバイスのつもりで彼女に醸造のコツを教えたが、まさかここまで素晴らしいワインをつくってくるとは想像していなかった!」とあらためて彼女のセンスに感服していた。
現在、「SO2 無添加のワインを如何にしてつくるか?」というレベルを卒業し、もう一段上の「SO2 無添加のワインで如何にテロワールを表現できるか?」というレベルを目指すレティシア。
今の彼女は自信と笑顔に満ちあふれている!
2010 年に会った頃の面影はもうない。
フレッドの助言から彼女の感性が大きく開花したラングドックのシンデレラワイン!
これからの活躍がとても楽しみだ。

【ワインについて】
畑の地下を流れる水源の恩恵により、常にエレガントなスタイルに仕上がるル・カリニャン・ド・ラ・ソース。…
であったはずが、2023 年は長引く日照りにより、ついに水源が干上がってしまった。
だが幸い、夏は昼夜の寒暖差があったことと、水不足のストレスにより途中成熟がブロックされ、結 果 pHの低いブドウが収穫できた。
収穫したブドウは粒が小さく、アントシアニン(タンニン)を多く含んでいたため、マセラシオンは18日といつもよりも少し早めに切り上げ抽出を抑えた。
出来上がったワインは、フルボディで上品ながらも、アルコールのボリューム、酸、タンニンのメリハリが効いた、長期熟成を予感させる仕上がりとなっている。
さすがフォン・シプレの手にかかると、南のカリニャンに特有の野趣味はほとんど感じられず、ブラインドでは骨格のあるローヌのグルナッシュを思わせるようなエレガントな佇まいを見せる。
レティシア曰く、豊かなコクに加え、例年よりも際立つ酸を備えていることから、ジゴ・ダニョー(骨付き仔羊のもも肉のロースト)との相性がベストとのこと。
ただ、ボワ・サン・ジョーム同様に、あと5年ほど熟成させてタンニンがこなれた頃に飲むと、もっと真価を発揮しそうな、そんなポテンシャルの高い逸品だ。


フランス/ラングドック
カリニャン
販売価格 4,800円(税込5,280円)
在庫数
SOLD OUT

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