DM. la Cotelette Watermelon Man '22
ドメーヌ・ラ・コートレット
ウォーターメロンマン
【作り手について】
サンドラとブノワ・キリアン、ブルゴーニュ・ソーヌ川のテロワールで透き通るようなワインを生み出す最強のコンビだ。
好奇心あふれるキラキラとした目にモジャモジャの髭。明くて活発、そして何よりも感受性がずば抜けているミュージシャンでワイン生産者のブノワ。
エレガントできびきびとした性格、普段は慎重だがここぞという時に大胆で勇敢、ブノワを支えるワインディーラーのサンドラ。
にじみ出てくる暖かさと居心地の良さに心を奪われてしまうかのような二人。
ある日、友人がブノワのコンサートの打ち上げに一本のブルゴーニュワインを持ちこみ、その味わいにブノワは大きな衝撃を抱く。
ギー・ビュイシエールのピノ・ノワール2005年。これがブノワが出会った初めての「ナチュラルワイン」だった。
たまたま二人のすぐ近所の蔵元ということもあり、ブノワはすぐにギーさんに会いに行き、彼の哲学に惚れ込んだ。
もう一人ブノワに大きな影響を与えたのが、「ナチュラルワインの父」と称えられる生産者、マルセル・ラピエール氏だ。
彼のモルゴンを飲んで同じく感動したブノワは、マルセルさんが偉大であるということも知らずに訪問。マルセルさんの人柄、そしてナチュラルワインの奥深さに心を打たれる。
ブノワが初めて飲んだナチュラルワイン、その生産者であるギーさんが2012年、引退する時がきた。
しかし彼には跡継ぎがおらず、代々守ってきた畑を手放さざるを得なかった。
彼の畑はただのぶどう園ではない。
元々ギーさんは大企業でバリバリ活躍していた。
そんな中、実家のこの畑が処分されることを知り、ギーさんは慌てて仕事をやめ40歳でワイン生産者となった。
ソーヌ川右岸のオヴィラール・シュール・ソーヌ村とブロアン村の二か所に分かれた、合計2ヘクタール足らずの小さなぶどう園。ギーさんの祖父とギーさん自身が植えたものだ。
この辺りはフィロキセラ以降ぶどう畑がほぼ全滅してしまった。そのため、このぶどう園はこの辺りでは数少ない畑である。
しかしそれがここの強みでもある。森や牧草地に囲まれて孤立したこのぶどう園は、他の農業や農薬の影響が限りなく少ない。
有名なぶどう生産地のモノカルチャーとは違い、緑豊かで生物多様性が高い環境だ。そう、ナチュラルワインを造るには理想的なぶどう園と言える。
さらに驚きなのは、このぶどう園は植えられてから約90年もの間、化学肥料や化学農薬(除草剤及び殺虫剤)を一度たりとも使用されたことがないというのだ!
引退間際のギーさんは、サンドラとブノワに畑の相続を提案した。
しかし、その頃卸業と音楽活動のどちらも忙しく、ワインを造ることなんて考えていなかった二人は、その提案をやむを得ず断った。
いい売り手が見つからず、結局近所の農家へと畑は売られてしまった。
数年が経った2018年のある日、たまたま畑の様子を見たブノワはとんでもない光景を目の当たりにする。
あの素晴らしいブドウ園は目を覆うほど荒れ果てていたのだ。
畑は見えないほど草に覆われ、今まで積み重ねてきたものを台無しにしためちゃくちゃな剪定、パリサージュもボロボロ。
悲惨な光景を前に、ブノワの心の中にある使命が芽吹いた。
「貴重な畑をこのような形にしてはいけない。このぶどう園は私が引き継いで、未来につなげたい」
そう、ブノワは素晴らしいぶどう園を守るために、ついに農業を始めることにしたのだ。
こうして、2018年5月1日ブノワは、10年前に飲み、彼の人生観を変えたナチュラルワイン、そのワインを生んだぶどう園を正式に受け継いだ。
当時ブノワはちょうど40歳。それは奇しくもギーさんがこの畑を受け継いだのと全く同じ年齢だ。
「偶然ではなく、必然だと思う!」とブノワは言う。
確かに、このぶどう園はピンチに追い込まれる度に、その魅力と美しさで人を引き寄せる不思議な力を持っているようだ。
【ワインについて】
「ウォーターメロンマン」はジャズミュージシャン・ハービーハンコックの曲名。
このワインはこの曲のように、明るくて楽しくて可愛らしいグルーヴを持っている。
ぶどう品種は100%ムロン・ドゥ・ブルゴーニュ(仏語Melon de Bourgogne)。
この畑は水分を多く含む冷涼な土壌なので、それによりみずみずしいワインが生まれる。
品種のムロン・ドゥ・ブルゴーニュの「Melon」に、「Watermelon」の「Melon」がかかっている。
それは「グルーヴ」と「みずみずしさ」、ブノワが大好きなジャズへのオマージュ、だから「ウォーターメロンマン」なのだ。
フランス/ブルゴーニュ
ムロン・ド・ブルゴーニュ
| 販売価格 |
6,500円(税込7,150円)
|
| 在庫数 |
本 |