Pacina Pacina '16

パーチナ 
パーチナ


【作り手について】
キャンティ・クラッシコ地区の南端に位置するカステルヌオーヴォ・ベラルデンガの郊外にあるパーチナ。
パーチナの土壌はトゥーフォ・ディ・シエナと呼ばれる500万年前に海であった証拠である凝灰岩から構成される砂質がメインで、粘土や丸い小石が入り混じっていることからも大地になった後に川が流れていた痕跡が残されています。
10世紀に修道院として建てられた建物とその当時に開墾されたブドウ畑や畑、森に囲まれた60ヘクタールの敷地を、1933年に現当主ジョヴァンナの曾祖父エドアルドが買い取ったところから農場の歴史は始まります。
パーチナで行われている農業とはというと、単一の果実や作物で畑を埋めつくすのではなく様々な作物を栽培、広大な土地を使って常に休閑地を設けことで畑の地力を回復させるなど、大きなサイクルでパーチナという農場を有機的で持続可能な場所にしています。
キャンティの大手ワイナリーで働いていたステーファノは、パーチナで行われている農業の在り方に共感し、現当主のジョヴァンナと2人でパーチナを引き継ぐ決意をします。
それまで量り売りや桶売りしていたワインを1987年ヴィンテージから自家元詰めを開始、作家でもあり絵も得意だった母ルチアに描いてもらったラベルを貼り付け彼女たちの最初のワインがリリースされました。
2016年から二人の子供マリーアとカルロが本格的にワイナリーとアグリツーリズモの手伝いを始め、さらにマリーアの夫ロベルトとカルロの妻エリザベスも加わり、パーチナの伝統は6世代目へと受け継がれようとしています。

【ワインについて】
本来は「キャンティ・コッリ・セネージ」としてリリースしていたワインですが、2009ヴィンテージが遊離亜硫酸(酸化防止剤)の量が少ないという理由でDOCGとは認められませんでした。
不要なSO2を加えるぐらいならと、2009年は「パーチナ」という名前でIGTとしてリリース。
その年の特徴を反映したワイン造りをしているにもかかわらず「キャンティ・コッリ・セネージとしての特徴を備えていない」と指摘されることに納得がいかず、DOCGを脱退.。
以降、IGTトスカーナとしてリリースしています。
彼らのフラグシップワイン。
2016VTはパーチナにとって本当に偉大なVTだということを再認識させられました。
リリース当初にあった硬さは既にほぐれていて、果実味や酸など、ありとあらゆる要素が高いレベルな上に、一切バランスが崩れることがなく成り立っています。
VTによっては不安定な時もあるパーチナですが、そんな印象もなく、誰が飲んでも文句の付けようのないワインで、パーチナの凄みがひしひしと伝わってきます。


イタリア/トスカーナ
サンジョベーゼ主体、カナイオーロ、チリエジョーロ
販売価格 4,200円(税込4,620円)
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