Simon Busser Merlot '21

シモン・ビュッセー
メルロー


【作り手について】
オーナーであるシモン・ビュセーの父親は既にビオロジック栽培をしていましたが、醸造設備を持たなかったため収穫したぶどうは協同組合に販売していました。
父が所有し賃貸するぶどう畑の内、一番古い樹齢(1970年)の一部3haのぶどう畑を引き継いで2007年よりワイン造りを開始。
2007年の醸造は、近所でワイン造りをする知り合いの醸造設備を借りて仕込みました。
それまでワイン作りを手伝ったことはあっても、醸造学校に行ったこともなく、ワイナリーで働いたこともないシモンにとっては、試験的な仕込みであり、どちらかというとちょっとした興味程度のことでした。
知り合いである“近所のおじさん”のワイン作りを真似て作った初ビンテージは、SO2をあまり使わなかったという。
今風のテクニックを駆使しないことが幸いしたのでしょう。
その結果、ワイン作りとは、原料であるぶどう栽培と発酵という工程が必要な、奥が深く複雑で、内容の濃い点に興味がわいてワイナリーになる決心をしました。
夢は地中海の大平原「カマルグ」で乗馬をして暮らしたい、というほど馬が大好きなシモンは、どうせ農業をするのなら馬で耕そうと考えます。
友人を通して、馬でぶどう栽培をする蔵元として有名なロワールのオリヴィエ・クザンに出会い、手綱さばきの研修を受け、今ではボルドー液などの農薬散布以外は全て馬を使って栽培をするようになりました。
「馬は、大地と私の大切な友達。」とシモンは言います。

【ワインについて】
中程度の赤色。
カシスやブラックベリーなどの黒系果実のリキュールに、赤い果実の果汁を混ぜ合わせたような香りが感じられ、色合いや香りからミディアムタッチの軽やかなイメージを抱きます。
口に含むとピリピリと舌先を刺激するガスがあたり、若々しさを感じさせます。
摘み立てのベリー系果実を搾ったような瑞々しさが感じられスムーズな飲み心地で、黒系果実の緻密なエキス感に赤い果実の弾むような酸が加わり軽快な印象を与えています。
また、葉付きの苺のような仄かに青みがかった様子が伺え、清涼感や上品な雰囲気を感じさせます。
若さ溢れる可憐な果実感としっとりとした品のある印象が混ざり合う軽やかな仕上がりです。


フランス/シュド・ウエスト
メルロー
販売価格 3,300円(税込3,630円)
在庫数
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