モメントモリ・ワインズ　
ステアリング・アット・ザ・サン


【作り手について】
モメント・モリは、何よりもまず生きている人に敬意を払ったワインを造りたいという思いから生まれました。
「モメント・モリ」は、死について、特に人生の価値を考える手段としての考察の理論と実践です。
デイン・ジョンズは、ビクトリア州でビル・ダウニーと仕事をしてワインのキャリアをスタートさせ、その後、この地域のほんの数軒の有機栽培者から調達した果物で独自のラベルを立ち上げました。
デインは当初、主にフィアーノ、モスカート・ジャッロ、ヴェルメンティーノなど、この気候で輝くイタリアの品種を扱っています。
彼は現在、ピノ・ノワールとリースリングのブドウ畑と、妻のハンナが家族のために農産物を栽培する野菜園のある美しい敷地に住み、働いています。
彼らの場所は息を呑むほど特別です。
デーンのワインはすべて、少量の発酵、野生酵母、新樽、機械式ポンプ、清澄、ろ過、ワイン製造や瓶詰めのどの段階でも添加物なしで作られています。
彼の哲学はシンプルで、「私はただ、何も加えずに、できるだけ純粋でクリーンなワインを造ろうとしているだけです。これには硫黄も含まれます。硫黄を使わないという制約がなんとなく好きです...有機栽培のようなもので、やさしく小ロットでしかできないことが瞬時に保証されるのです」
モメント・モリのワインは、個性、フレッシュさ、純粋さに満ちており、何よりも生き生きとしています。

【ワインについて】
我々にとって一年のうちで最も待ち遠しいのが、このキュヴェのリリースだ。
モメント・モリとして2015 年に初めてリリースされ、我々のフラッグシップワインと言える(もっといい呼び方があればよいのだが)このキュヴェは、オーストラリア国内だけでなく世界中に熱狂的なファンを獲得している。
私は、まさにこのワインのようなワインを造るためにワインメーカーになった。
そして今、9 年の歳月をかけてこのワインを洗練させ、磨き上げた結果、このワインはスタイリスティックな輝きを放つようになった。
このキュヴェに使用する品種は毎年、フィアーノ、ヴェルメンティーノ、モスカート・ジャッロとほぼ不変であるが、配合比率はヴィンテージごとに変わる。
2022 年の比率はヴェルメンティーノ45%、フィアーノ45%、モスカート・ジャッロ10%だ。
ブドウは品種ごとにステンレスタンクでスキンコンタクトを行い発酵させるが、スキンコンタクトの期間は品種ごとに異なる。
プレスしたワインはそれぞれのタンクに戻し、シュール・リー状態で冬を越してから春にグラヴィティ・システムによるラッキングを行いブレンド、その後ボトリングした。
このキュヴェのスタイルについてはみなさんすでによくご存知と思われるので、テイスティングコメントについては割愛する。
2022年ヴィンテージのキャラクターは、2021年と似ている。
アルコール度数は 12%。ミディアムボディで素晴らしいテクスチャーがある。
洗練されていてピュアでクリーン。
偉大なテンションとエネルギーを持ちながらも、持ち前のキャラクターと美点はいささかも失われていない。
2022 年の生育期はスキンコンタクトワインにとって理想的な環境だったので、このキュヴェにもそれが如実に表れている。
文字通りの美酒と言えよう。


オーストラリア/ビクトリア
ヴェルメンティーノ45%、フィアーノ45%、モスカート・ジャッロ10%