クロ･デ･レ･ソレレス　
マカヴー


【作り手について】
地中海に面したバルセロナ空港から北東へ50km、ペネデス地区Piera村に17世紀から家族が代々所有する土地 Ferrer de la Vall があります。
ここPiera村にフィロキセラの被害が拡がったのが1888年。経済的問題や働き手の不足により大部分の畑が放置されてしまいました。
それから1970年代から80年代頃まで生産量は徐々に減少し続け、カヴァ生産者たちがすべてのブドウを買い占めるようになりました。
それから数十年が経過しました。
現当主カルレス・モーラ・フェレールは現状を危惧し、大学で栽培醸造学を学んだ後、2000年に放置されたままの土地にブドウ樹を植えることにしました。
家族の伝統を受け継ぎ、ブドウを育て、収穫、醸造するという昔ながらのワイン造りを復活させたのです。
味わいは熟したブドウそのままの風味が滲み出ており、懐かしく温かい記憶が蘇ってくるようです。
ナチュラルなその味わいはカルレスが目指し実現し続けるワインの味でもあります。

【ワインについて】
前年のヴィンテージは細かな泡立ちが豊かで、「最高のナチュラルワイン入門」としてun deux trois で大HIT!を巻き起こしたワイン。
今回のヴィンテージは、グラスに気泡がつく程度の優しい泡立ちです。憂いを含んだレモンイエロー色。
ナッツの後からバタートーストの香り、果実の甘味感じるファーストアタックに高めの酸とフルーティーな甘味が見事なバランスです。
やっぱり美味しいです、是非今のうちに知って頂きたい、個人的にも大いに期待している作り手の一人です。
2021.09.03 Ryo


スペイン/カタルーニャ
マカヴー