Alexandre Bain No.69 '17

アレクサンドル・バン 
キュヴェ・ヌメロ・ソワサント・ヌフ


【作り手について】
アレクサンドル・バン、1977年生まれ。
子供の頃、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。
農業とは関係のない仕事をしていた父がナチュラルワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー・サロンの「ドメーヌ・アンリ・プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。
5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンや、ポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。
本当のプイィ・フュメ、本当のサンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。
そう信じた彼は、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。
畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培。
粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。
そのため、一部のブドウにボトリチス菌(貴腐菌)が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン・ブランやプイィ・フュメの概念を超えたワインを生み出しています。
ともすればソーヴィニヨン・ブラン「らしく」ない、プイィ・フュメ「らしく」ないと言われるアレクサンドル・バンのワイン。
しかし、その土地で生まれるブドウを完熟させ、その土地で生きる自然酵母の力でのみ発酵させ、厳密な濾過(ろか)も清澄もせず、場合によっては瓶詰め時の亜硫酸の添加もしないワインがなぜ「らしく」ないワインとされるのか。
広く流通しているワインを「普通」とし、彼らの取り組みを貶めようとする保守的な人々にアレクサンドル・バンは鋭い疑問を突きつけます。
自身で「真実」のプイィ・フュメを追求し、生み出し続けているバンのこうした姿勢は、現在のワインシーンに新たなうねりを生み出しました。
近年では、フランスの一般紙であるル・モンドやル・フィガロをはじめとして仏国内のテレビニュースでもアレクサンドル・バンの取り組みが紹介され、彼の存在は多くの人が知るところとなり、フランスの自然派ワインシーンを代表する造り手として認知されています。

【ワインについて】
アレクサンドル・バンが、自分で気に入っている品種でワインを造ってみたくなった事から始まったネゴシアンプロジェクト。
購入する葡萄はビオディナミで栽培されている事、100%手詰みで収穫されている事の2点が最低条件としつつ、彼の考える最高のテロワールを持つ生産者を見つけるために数ヶ月を要したとそうです。
*なお、キュヴェ名の番号は葡萄の収穫された地域の県番号が由来です。
昔からビオディナミで栽培しているボジョレーの生産者から購入したガメイで造られたキュヴェ。
照りの有るクリアなルビー色。抜栓直後はラズベリーのような赤系の小粒な果実の香りが主体。
時間の経過とともにブルーベリーやプルーン、ドライハーブ、白胡椒の様な熟した密度の有る香りが複雑に絡みあいつつ立ち上ります。
味わいは香りとは逆にとてもエレガントスタイル。
綺麗な酸とミネラルが屹立しつつも、チャーミングな果実が全体をバランスよく感じさせ、凝縮しながらもダレた感じにならず、いかにも北のワインと言ったニュアンスを感じられます。
よくあるナチュラルなガメイとは訳が違う、深みのあるファンタスティックなガメイ。
酸、果実、奥行きがバランスよく感じられる、素晴らしいワインです。
なお、抜栓後2時間経過後も不安定になることはなく、安心して飲み進めることが出来ます。


フランス/ロワール
ガメイ(ボージョレからの買いブドウ)
販売価格 4,140円(税込4,554円)
在庫数
SOLD OUT

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