Les Capriades Poire de Loup '22
レ・カプリアード
ポワレ・ド・ルー
【作り手について】
「ペティアン・ナチュレルの魔術師」と称される畑担当パスカル・ポテールと、醸造担当モーズ・ガドゥッシュのコンビ。
ワインづくりの基本は全て実践と独学!
教科書にとらわれない自由な発想を持ちながらも、基礎はしっかりと押さえている彼のワインスタイルは、繊細で地味ながらも味わいに独特な個性があることから、特にワイン生産者やカーヴィストなどその道のプロの評価が高い。
彼らのワインを知って、ペティアン・ナチュレルの魅力に引き込まれる人々が、日々耐えません。
【第三世代 レ・カプリアードについて】
2011年にモーズとともに立ち上げた「レ・カプリアード」は、2025年8月をもって完全に幕を下ろした。 そして9月から、新たにパスカルだけで立ち上げた「レ・カプリアード」が始動する。
パスカルにとってこの名前は特別な意味を持つ。というのも、2005年に初めて一人でドメーヌを立ち上げた際の名が「レ・カプリアード」だったからだ。
愛着のある名を残すことに決めた結果、少々ややこしいが、2023年VT以降が第三世代となる新生「レ・カプリアード」となる。
新たなドメーヌはパスカル一人で運営するため、以前に比べ規模は小さい。
かつてはブドウを購入して仕込むネゴシアンの免許を持ち、年間2〜3万本を生産していたが、現在はその免許がないため、自社畑のブドウのみでの生産となる。現在パスカルが所有するのは0.4haのシャルドネ畑のみ。
一昨年までは0.3haのムニュ・ピノ畑を借りていたが、昨年春に所有者へ返却してしまった。
2023年、まだモーズと「レ・カプリアード」を共に運営していた頃、パスカルは将来の清算を見据え、自社畑のシャルドネ、ムニュ・ピノ、そしてシャルドネ・ポワレの3種類のペティアンを仕込んだのだが、豊作の年であったものの、各キュヴェ1,000本ずつ、合計3,000本が最大生産量だった。
2024年はブドウの不作に加え、今回幕を閉じた「レ・カプリアード」清算処理に追われたこともあり、シャルドネはわずか300本しか仕込めなかった。
新生「レ・カプリアード」とはいえ、その前途は決して平坦ではない。
それでもパスカルは、厳しい状況を悲壮感なく、冗談で笑い飛ばすたくましさを見せている。
「以前に比べ厳しいが、誰にも迷惑をかけず、自分のペースで仕事ができる自由がある。60歳ともなれば、物欲もなく名声はさほど重要ではない。仲間がいて、好きな畑仕事ができ、食べていけるだけの生活ができれば満足だ」と、まるでこれから訪れる隠居生活を楽しむかのように、彼は笑顔で語った。
【ワインについて】
ロワール=エ=シェール県北部、ノルマンディーとロワールの境界に位置するペルシュ地方を起源とする土着品種「ポワール・ド・ルー」。
かつては華やかな香りと奥深い味わいで白ワイン以上に高く評価されていたが、収穫量が少なく腐敗が早いため、大量生産のポワレには不向きとされ、多くの木が伐採された。
現在では、100年以上の古樹がわずかに残るのみであり、極めて希少な品種。その「ポワール・ド・ルー」のみを使用し、昔ながらの製法で仕上げたのがこのポワレだ。
2022年は太陽に恵まれ、糖度もしっかりと上がり完熟した当たり年だった。
パスカルによれば、150年を超える3本の巨木の古樹から完熟して自然に落ちた洋ナシだけを狙い、約3週間にわたり毎週収穫に通ったという。
出来上がったポワレは、蜂蜜、洋ナシ、ジャスミンなど香りが華やか。
泡立ちが繊細かつ上品でフルーティーな味わいに仕上がっている。
洋ナシは凝縮度が高くノンフィルターだと、どうしてもペクチンが残ってしまい、実際デゴルジュマン直後はフルフルゼリーのようなテクスチャーだったが、時間と共にペクチンが落ち、今は「美味しい液体」というまさに完璧なバランスを保っている。
ちなみに、瓶の底の辺りで浮遊する澱の塊は洋ナシのペクチン。
果肉の一部とも言える自然な成分で、品質には一切問題なく、ワインの澱と同様にそのまま飲み切ることも可能だ。
フランス/ロワール
洋梨(ポワール・ド・ル―)
販売価格 |
4,700円(税込5,170円)
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