Frederic Cossard Rafling '21

フレデリック・コサール 
ラフリング


【作り手について】
現オーナーのフレデリック・コサールは1987年から10年間ブルゴーニュワインのクルティエとして働き、1996年ドメーヌシャソルネイを立ち上げる。
2005年、 新たにワイン醸造所を建設し、その翌年にネゴシアン・フレデリック・コサールをスタートし現在に至る。
Vin Vivantという言葉は、初めてコサールから耳にしたのだが、最初に聞いた時は妙に納得し感動してしまった。
なるほど、確かに美味しいワインにはしびれるような感動がある。
Vin Vivantとは、すなわち、生きたワインには必ず良い波動やエネルギーがあり、たとえワインが無名であっても、そのワインを味わったときに心揺さぶられるような感動ある。
そして、その震えるような振動が伝われば、それは紛れもなくすばらしいワインだということだ。
彼は言う、「ワインは頭で考えるな!良いワインは口に含んだ瞬間必ず魂が揺さぶられるような感動がある!
それは、テロワールやミネラルの波動がブドウに変化し、そのブドウの波動がワインに変化し、そしてワインの波動が人間に伝わっている証拠だ!」と。
ワインを飲むときは頭で飲むのではなく感覚を信じて飲め!と彼は提唱する。

【2021ヴィンテージについて】
2021年はブドウが晩熟で、春の遅霜と病気の蔓延、雹の被害の三重苦に見舞われたとても厳しい年だった。
かのロマネ・コンティが「過去50年間の中で一番収量の少ないミレジムだった」と言うように、特に、プルミエ・クリュ、グラン・クリュクラスの集まるコート・ドールの丘の中腹が霜の影響で収量を大幅に落とした。
その後も、雨の多い不安定な天候によるミルデュー、オイディオムの猛威、冷夏、そして極めつけは8月末にサン・ロマン周辺を襲った雹など、ブドウ栽培は全てのレベルにおいて混沌としていた。
近年の中では、2012が最も不作の年だが、更なる減収だった。
9月に入っても雨天が続いたが、徐々に回復し、幸運にも収穫日はほぼ全ての日程が好天に恵まれた。
ただ、霜や病害の被害を受けたため、ブドウは厳格な選果が必要だった。
ブドウの品質においては、白赤共に酸が多く、また収穫を待つことができたおかげでフェノールもしっかりと熟した。
雨の多かった2013年にも通じるが、日照量が少なかった影響もあり、ブドウは酸化にとても敏感だった。
そのため、熟成の際のタンクの密閉には細心の注意を払った。
ワインの特徴について、2020年が太陽からのエネルギーを受けたボリューム豊かなワインだったのに対し、2021年は、大地からのエネルギーを受けた涼しい酸とミネラルが豊富なワインに仕上がっている。
フレッド自身、2021年を「アルコール度数が低くエレガントで酸のある、かつての良きブルゴーニュを想起させる」と評し、白は、涼しい年の「2012年、2013年」、そして赤は「2012年、2016年」を彷彿させると語る。
共通点は、いずれもブドウが楽に育った年ではなく、厳しい気候に対峙しそれを乗り越えた、生産者にとってとても思い入れの深い年、まさに「生産者の記憶に残る年」と言えよう。

【ワインについて】
色合いは透明感のある淡いレモンイエロー。
グレープフルーツ、白い花、潮の香り。
ワインはシャープかつほんのりクリスピーで、塩気のあるピュアなエキスにレモンのような柑橘系の酸、滋味豊かなミネラルがきれいに溶け込む。
買いブドウはアルザス北のビオディナミ歴26年の生産者から。
畑はシトー派修道士が13世紀にはブドウ栽培をしていたといわれるグランクリュ・ブリュデルタール。
ワイン名はAOCの規則上Rieslingとエチケットに書けないので、それに似たデンマーク語の単語Rafling(英語ではRaffling:サイコロを使用した福引き)と命名した。


フランス/ブルゴーニュ
リースリング
販売価格 10,800円(税込11,880円)
在庫数 残り1[本]です
購入数


メルマガ登録

Category

Top