コス・マリーン　
レ・グレイユ


【作り手について】
パトリス・レスキャレ氏が1993年に8ヘクタールの畑から始めたこのドメーヌは、現在15ヘクタールを所有しており、伝統的な土着品種を中心に栽培しています。
AOCの規定ではもはや認められていない品種を多く使う為、このドメーヌの大方のワインはヴァン･ド･ターブルです。
戦前からの区画が残っているほか、新たに植え替えた場所では、クローンは全く使用せず、慎重に選別したマッサルセレクションだけを使っています。
平均樹齢70年を超える古木より、素晴らしい果実が生み出されます。
ちなみに、Causse Marinesというドメーヌの名前は、Marinesというこのドメーヌの畑の下方を流れる小川と、Causseというこの痩せた石灰土壌の名前を組み合わせて命名されました。
パトリス・レスキャレ氏は、とても個性的な人物です。
彼曰く、「16歳まではボルドーワインだけを飲んで育った」とのことです。
ボルドーの醸造学校を卒業後、サンセールやプロヴァンスなどで働き、1993年にガイヤックでこのドメーヌを起こしました。

【ワインについて】
例年よりもわりと黄金色的で澄んでいます。
香りの立ち上がり良し。果実感としては白桃やメロン系。
ナッツ的、スパイス的、ヨード的な雰囲気もあります。
決して酸化などで劣化というニュアンスではなく、とても複雑な影響を与えています。
味わいも過去のヴィンテージと異なり、コクのある白い果実感に、ほどよくナッティーなニュアンスが感じられます。
くっきりとした酸があり、アルコール感は重くないので、とても良いバランスです。
過去のヴィンテージとわりと味筋が異なるので、正直良い意味でちょっとびっくりしました。


フランス/ガイヤック
モーザック、ロアンドオレイユ、ミュスカデル