ブロック・セラーズ　
ゴット・グレープス　レッドブレンド


【作り手について】
アーバンワイナリーという言葉も一般的になってきましたが、その先駆者でもあり、ニューワールドにおけるナチュラルワイン界の重要生産者であるブロックセラーズ。
※アーバンワイナリーとは良くイメージされるぶどう畑の隣にワイナリーが併設されている形では無く、都市部に醸造所だけを構えるワイナリー。小規模でスタートすることができるのがメリット。
そして都市部は交通の便がいいので、ぶどうの輸送もしやすく、情報を発信しやすいという魅力もあります。

オーナーのクリス・ブロックウェイは、生まれ育ったネブラスカ州のオマハ、その後移住したシアトル、ロサンゼルスを経て、バークレーを本拠地としています。
ネブラスカ大学を卒業後、市内のレストランで働き始め、その後、太平洋岸北西部に移り住み、そこでワインに興味を持つようになりました。
友人が「ワインの造り方を学ぶべきだ」と冗談を言ったのをきっかけに、荷物をまとめてカリフォルニア大学デービス校のワイン醸造コースに入学しました。
その後、カリフォルニア州立大学フレズノ校に移りましたが、フレズノ校にはワイナリーが併設されており、ここで彼は「（余計な器具や薬剤など）使わないものは、全部使わない」というほどのエキスパートになっていました。
そんな彼にとって、自身の目指すワインがナチュラルワインになる事は、ごく自然なことでした。

【ワインについて】
Got Grapesは、2017年から始まったシリーズで、慌ただしい収穫時に偶然できたブレンドワインがきっかけ。
偶然にもそのワインが特別に美味しく感じられたため、Got Grapesシリーズとして造られ続けました。
Got Grapesシリーズのコンセプトは、1年中冷やし目で楽しむことができる、よりフレッシュで軽やかな赤ワインだそうです。
濃いめのロゼ的色調。フレッシュなクランベリー、イチゴ、ブラック ベリーと言ったベリー系の果実に加え、アニス、バジル、クローブと言ったスパイスのニュアンスが沸き立ちます。
非常に軽やかな仕上がりでありながら、余韻も長く、十分な満足感があります。
甘いバブルガムのようなニュアンスがありながらも、スルスル喉を通るソワフな質感、綺麗な酸、軽いタンニン、程よいボディ、ダレないフィニッシュと薄旨ワインに必要な要素を全て備えており、暑い日に冷やし目で飲むことで、より楽しく飲むことが出来ます。


アメリカ/カリフォルニア
カリニャン、ミッション、ヴァルディギエ、シラー、カベルネ・フラン、カベルネ・フェッファー、ジンファンデル

※カベルネ・フェッファー(Cabernet Pfeffer)とは、ボルドー原産のムルタウと同じ品種で、Pfefferの名前はペッパーのようなスパイスの風味があることから来ているようです。
カリフォルニア全土でも約12エーカーの栽培で、年間400ケース分の収量しかありません。