Arnaud Chapuis Ouverture Rouge '22

アルノー・シャピー 
ウーヴェルチュール・ルージュ


【作り手について】
シャピー家は代々ワイン造りを営んで来たが、もともと規模が大きなものではなかったことに加えて父親が跡を継がなかったことから、しばらくは畑を貸していた。
そのため、畑の貸借契約解消に要する日数や実際にワインを造るために最低限必要とされる経済的な体力をつけるため、現当主のアルノーは長い期間を大理石の石切職人として費やすことになった。
何としてでもワイン造りの道へ進むと決めたのは、祖父が醸造したワインを若い頃に飲んでとても感動した記憶が成人してもずっと残っており、いつの日か祖父が造っていたワインをアルノー自身も造りたいと強く願っていたため。
石切職人を2011年に辞めてボーヌの醸造学校で学び、卒業後はClose de Tart、DRC、そしてPrieure Rochで働き、ようやく2014年に、1.5haの小さな畑からピノ・ノワールとアリゴテを造り始めることができた。
妻のマニュエラはオーストリア人で、クロヴージョのツアーガイドをやっていた頃にペルナン・ヴェルジュレスのビストロでアルノーと知り合い、その後に結婚、現在は3人の子供に恵まれている。
祖父がブドウを植えた年は1930年、31年、48年、59年、そして1963年とどれをとって古く、自然に15hl/ha以下の収穫量となるため、目の詰まった素晴らしいワインとなる。
畑に散布する薬剤は、雨が多い年で年間に300グラムの銅と15キロの硫黄のみ、除梗せず、ピノは大樽で発酵させた後に時間をかけて垂直プレス、その後に小樽で12ヶ月程度の熟成、アリゴテはプレス後に同じく小樽にて発酵及び熟成で約10ヶ月。
年によってペティヤンを造ったりもする。亜硫酸の使用については、瓶詰めの際に14年のピノ 25mg/L、15年のアリゴテに10mg/Lを添加しているが、16年以降は一貫して全くの無添加である。
2017年、2018年と土地を入手することができたため新たにブドウを植え現在はトータル3haの畑を所有しておりますが、専業で生計を立てるには厳しく、現在はシャンドン・ド・ブリアイユで働きながらワインを造っている。

【ワインについて】
僅かに濁りのあるルビー色。
ドライ苺の充実感や甘やかさ、赤いベリーソースの緻密な香りに、ドライフラワー、土などのニュアンスが加わり、落ち着いた印象を受けます。
凛とした酸がメリハリや全体に輪郭を与え、角が取れたしなやかなミディアムタッチで、優しい甘みを伴うエキスが詰まった果実味にお香やドライフラワーなどの風味が溶け込み、しっとりと口中へ沁み渡ります。
奥ゆかしく、素朴で温かみのある雰囲気を持ち、それでいてアフターにかけて仄かにビターな風味が加わることで、ほどよい骨格や芯のしっかりとした様子が伺えます。
この先の熟成でさらに上品で繊細な様子に磨きがかかり、複雑性のある味わいが引き出されていくことでしょう。


フランス/ブルゴーニュ
ピノ・ノワール
販売価格 5,800円(税込6,380円)
在庫数
SOLD OUT

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