マチュ・デュマルシェ　
レオン・エ・セラファン


【作り手について】
マチュ・デュマルシェ、彼はワインをつくるに当たり、⾃分⾃⾝にあるテーマを課す。
それは「エレガントなワイン」というテーマだ。
「南は北と⽐べて気温は⾼いし⽇照量が圧倒的に違う。放って置いてもブドウは熟す。だから南のブドウに⼤切なのは、糖分の⾼さよりもむしろ酸。北のワインづくりの逆の発想で試⾏錯誤していかないと、ただ単にアルコールの⾼い平坦なワインが出来上がってしまう…」
彼は⾃分のテーマがはっきりしているので、まわりから何を⾔われようと決して焦点はずれない。
ひたすらエレガントなワインを実現するために何をすべきかを考える。
ひとつのことを追求することで進化するマチュ・デュマルシェ。
「エレガントの追求なのにあえてなぜ南仏なのか︖」と彼に質問したら、こんな答えが返ってきた。
「なぜかって︖…それは個⼈的に寒いところが苦⼿だからさ！」

【ワインについて】
アルコール度数13％なのに果実味がみずみずしくジューシー.
口当たりはとてもピュアで優しいが、中盤から余韻にかけて徐々に酸と鉱物的なミネラルが立体的にせり上がり飲みごたえがある。
酒質がピュアゆえ今飲むべきワインというイメージがあるが、意外に骨格がしっかりとあり、あと数年寝かせても面白そうだ。
開けたては若干還元があるのでカラフをすることをオススメ。


フランス/コート・デュ・ローヌ
シラー50％、グルナッシュ50％