Milan Nestarec Jil '19

ミラン・ネスタレッツ 
ジル


【作り手について】
ミラン・ネスタレッツのワイナリーは、オーストリア国境から15kmのチェコ共和國南東部の南モラヴィア地方Velke Biloviceにあります。
ミランは2代目で、彼の父は以前ドイツのワイナリーで働いていましたが、2001年に故郷であるモラヴィアに戻ってワイナリーを始めました。
当時ミランは13歳で、それから彼のワイン人生が始まっています。
2003年15歳の時に初めてワインを作り、高校・大学での一般的なワイン教育ではナチュラルワインが造りたい彼にとっては楽なものではありませんでしたが、自分でトライ&エラーを重ねながら学び、2020年で18回目の収穫を迎えます。
ワイン畑は合計12haで、オーガニック農法で管理され、合成の殺菌剤や除草剤などは完全に排除されています。
葡萄樹を優しい方法で育てることにより、最良な結果をもたらせてくれると信じています。
ワインはチェコ共和國のモラヴィア地方で育つ典型的な葡萄のピュアな表現で、テロワールやミラン自身の視点を描写するとともにミランたちの情熱や熱意や直感がつまっています。
現在、世界で注目され、世界を響す生産者となったミランですが、マイペースに素晴らしいワインを造り続けています。
「2021年は私の記憶する限りでは最も遅い収穫でしたが、最後に大きな驚きがありました。
春が寒かったために芽吹きが通常より2週間遅く、ブドウ樹の成⻑が季節に追いつけないほどの遅れになってしまいました。
さらに年間を通して降雨量が多く、菌類による病害のリスクが⻑く続きました。
8月の終わりになっても果実に成熟の兆候は見られず、総酸は15g/lもあり、糖分はほとんどありませんでした。
ところが9月中旬になると天候は突然180度変わり、10月末まで太陽が照りつけました。
通常、私たちの畑では、すべてのブドウがほぼ同じ時期に熟すので、一気呵成に収穫します。
しかし2021年は徐々に成熟が進んだため、収穫する房がなくて焦った日もありました。
その反面、一房ずつ完璧に熟度を上げる時間がありました。
結果、特に晩生品種において、エクセレント・ヴィンテージと呼べるレベルの果実を得ることができました。
by ミラン・ネスタレッツ」

【ミランからの言葉 ホワイトラベルについて】
The White Labels are our top-shelf wines, the pinnacle of our work. Hailing from our most interesting micro-locations, oldest vines, and often field blends. This unique energy is preserved by the gentlest treatment and several years of undisturbed ageing in our cellar. Minimal interventions, maximum genius loci.
These wines speak about our quest for elegance in all our imperfections. Purism inside and out. Pouring in our hearts as well as all our long-term work and know-how, something I'm proud of. All that is reflected on the labels. When working on them, we took out elements that weren’t essential until only my signature and the name of the wine remained. Because, as they say, perfection is achieved not when there is nothing more to add, but when there is nothing left to take away.
I don't wanna look like a natural-born sage - it took me some time to get there. My journey, like many others, has been paved with gold engravings and curlicues, like on a fancy tombstone. “Nestarec, a wine for funerals”, as a friend of mine dubbed it back then. Oops. But I remember that period fondly - it's a part of my evolution. No regrets, like in that famous Edith Piaf song.

ホワイト・ラベルは私たちのワインの最高峰であると同時に、私たちの仕事の最高峰でもある。
最も興味深いミクロ・ロケーションの最も高樹齢のブドウ樹から造られる(それはしばしばフィールド・ブレンドされる)。
ワインは私たちのセラーで最も優しい扱いを受け、数年間邪魔されることなく熟成することによってその固有のエネルギーを保たれる。最小限の介入が、最大限の風土表現を生み出す。
これらのワインは、私たちのあらゆる不完全さの中にあるエレガンスへの探求について語りかける。どこをとってもピュア。
私たちの良心と長時間にわたる労働、長年のノウハウのすべてを注ぎ込んだ。
それはラベルにも反映されている。ラベルを作る際、私のサインとワインの名前だけを残し、本質的でない要素を徹底的に取り除いた。というのも、完璧というのは、付け加えるものがなくなったときではなく、取り除くものがなくなったときに達成されるものだからだ。
私は生まれながらの賢者のように思われたくない。それなりの時間をかけて、この境地にたどり着いたのだ。
私の友人はかつて「ネスタレッツのワインは葬式用のワイン」と言っていた。おっと口が滑った。しかし私はその時代を懐かしく思い出す。後悔はしていない。あの有名なエディット・ピアフの歌にあるように。

【ワインについて】
You ha ve to pick up the pla ce you don't wa lk a wa y from
Fra nkovka(ブラウフランキッシュ)は 私にとって簡単な品種ではなく、私に希望を与えてくれるが 、人生を楽にしてくれる訳ではありません。
それは最高級の香水のようなものです。
人を感動させるが 、掴みどころがなく、香りを捉えるために集中する必要が あります。
それが、これまで私がブラウフランキッシュ単一のワインをほとんどリリースしてこなかった理由です。
このワインは 、JUNGと呼ばれる美しく調和の取れた南向きのブドウ園から生まれたものです。
2ha の粘土質の区画には 、樹齢35年以下のブドウが植えられており、収量はかなり低いです(この地域で許可されている100hl/ha に対し20hl/ha)。
ある輝かしい日、私はこの畑を手に入れることが できたのです。
旅の始まりにあるワイン –そして、この道が どこへ導いてくれるのか楽しみです。
JILは チェコ語で粘土という意味の「 jíl」 からインスピレーションを得たものですが 、同時に様々な意味を当て込むことができる言葉遊びでもあります。
例えばJUNG IS LOVE等々


チェコ/南モラヴィア
ブラウフレンキッシュ
販売価格 7,400円(税込8,140円)
在庫数
SOLD OUT

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