Adrien Dacquin Saya '20

アドリアン・ダカン 
サヤ


【作り手について】
オーナーのアドリアン・ダカンは、祖父の代から続くブドウ栽培農家の家系で育った。
栽培農家とは言うが、当時の畑面積は1haと小さく、実際彼の祖父も父も当時は他の仕事を持ちながら兼業農家としてブドウをワイン農協に売っていた。
アドリアンは大学を卒業後、製図師として地図の製作会社に勤務する傍ら、週末や休日を利用し父親の畑仕事を手伝っていた。
2012年、彼が 30 歳を迎えた時に父親のジャケールを使って初めて個人消費用のワインを仕込み、それをきっかけにワインの世界にのめり込む。
2017年、父親が畑仕事の引退をほのめかしていた頃、アドリアンは剪定を学ぶ講習会で初めてジャン・イヴ・ペロンと出会った。
ジャン・イヴとその場で意気投合し、彼のワインづくりに感銘を受けたアドリアンは、父親を説得しブドウ販売をワイン農協からジャン・イヴに変え、それをきっかけに深い交流が始まった。
2018年、ジャン・イヴをきっかけにヴァンナチュールの世界を知った彼は、父親の引退を引き継ぐかたちで13年間働いた地図の会社を退職し、新たに 2.5ha の畑を取得して小さなドメーヌを立ち上げた。
彼は自分の性格を「生粋の Savoyard」(サヴォワイヤール:サヴォワで生まれ育った人)、つまり、物静かで人の意見には耳を傾けるが、一度「これだ!」と決めたことに関してはとても頑固と分析する。

【ワインについて】
消滅危機のあるサヴォワの土着品種のみで仕上げた赤ワイン。
サヴォワの土着品種に注目するアドリアンが、これから生涯をかけて形にしたいワインがこのサヤだ。
彼曰く、かつてのサヴォワは、土着品種であるペルサンもドゥース・ノワールもモンドゥーズと一緒に普通に混植されていたが、時代の変化と共に熟しの良いモンドゥーズだけが生き残り、他のマイナー品種はほとんどガメイとピノノワールに置き換えられ、今はヴィエーユ・ヴィーニュ以外ほぼ姿を見ない品種となってしまったそうだ。
その消滅危機にある土着品種を新たに植樹し、後世に残していくというのが彼の生涯の目標で、その最初の第一歩として完成させたのがこのサヤだ。
ブドウの特徴として、ペルサンはブドウの粒が楕円形で果汁が多く香り高い品種に対し、ドゥース・ノワールは名前通りブドウの色が黒く色素が濃いがブドウ自体は果汁が多く酸味もあり、両品種共にジューシーなワインに仕上がるのが
大きな特徴だ。
出来上がったワインは、確かに色合いが濃い割に味わいはとてもジューシーでみずみずしい。
また、柔らかい果実の旨味の中にバランスの取れた骨格のある酸とタイトなミネラルがあり、メリハリの効いた味
わいはなかなか他のワインに例えることができないユニークさがある。
サヤはアドリアンの飼犬の名前。犬種はグレート・ピレニーズと呼ばれる大型犬。
ペットとしてのみならず、牧羊犬としてもサヤは活躍している。


フランス/サヴォワ
ペルサン50%、ドゥース・ノワール50%
販売価格 4,680円(税込5,148円)
在庫数
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