タン・イン・グルーヴ　
ピノ・ノワール


【作り手について】
タン・イン・グルーヴはニュージーランドの南島ノース・カンタベリーのワイパラ・ヴァレーに誕生した新たなワイナリー。
20年来の親友達が集結する事で誕生した、野心的なコンセプチュアル且つスピリチュアルなブランドです。
リーダーはアンジェラ・クリフォード。ローズワージー大学で農業を学び、同地のロックフォード・ワインスクールではソムリエとしての修練を積むと同時に醸造学の基礎を叩きこまれました。
バロッサ・ヴァレーで現在毎週開催されているナチュラル・ファーム・マーケットの創始者である彼女はリースリングとピノ・ノワールを愛する熟練のプロフェッショナルとしてオピニオン・リーダー的存在です。
ワインメーカーはリネット・ハドソン。リンカーン大学醸造学科を歴代で最も優秀な成績を収めた1人で、ペガサス・ベイのワインメーカーを20年に渡り務めました。
ブルゴーニュのジョルジュ・ルーミエ、ニコラ ポテル、オレゴンのチュヘイラム等で学んだ経験をリフレクトさせてニュージーランドの国際的名声獲得に多大な貢献をしてきた才女です。
2人を中心としてブドウ畑は勿論、家畜や野菜畑といった全ての運営はビオディナミによって周囲環境と共生しています。

【ワインについて】
ワインメーカーを務めていたリネット・ハドソンがコンサルタント兼教育者として独立、悲しくも2015ビンテージ以降一切ストップしてしまったそうです。
発起人であったアンジェラ・クリフォードは今も変わらぬ住まいで、オーガニックのファームや彼女自身のぶどう畑を手に入れてゆっくりではありますが、その歩みを進めているとの事。
今は将来に淡い期待を寄せましょう。
チェリーとラズベリーの果実感はより明るく輝く様で、フェミニンな印象があります。
グラマーでシルキー、食感豊かで腐葉土や五香粉のニュアンスが生まれ、複雑さが花開きつつあります。
明るい果実味が満載で、日陰の様な落ち着きが同居する味わいは南半球ならではと言えるでしょう。


ニュージーランド/ノース・カンターベリー
ピノ・ノワール