Michael Gindl Flora '18

ミヒャエル・ギンドル 
フローラ


【作り手について】
ギンドル家は他のオーストリアの生産者と同じく、ワイン造りだけでなく穀物を育て家畜を飼い、林業をも営んできました。
それはなんと1807年から脈々と受け継がれてきております。
1983年生まれのミヒャエルは祖父が早くなくなった影響で、なんと高校時代にすでにワイン醸造を担当しており、外国へ農業・醸造研修へも行かずただ自分と自分のワイン造りに向き合ってきました。
2002年に農業学校を卒業、当たり前のようにその時すでに彼は実家の農業全てを継ぐ決意をしており、2005年に全てを引き継ぎます。
前年の2004年クリスマス、現在の彼に至る決定的、衝撃的な経験を彼は忘れられません。
「クリスマスに自分が醸造した2003ヴィンテージのウェルシュリースリングを飲んだんだ。
とても信じられずショックだったよ…まだ1年も経っていないにも拘らず、すでにピークを越え酸化していたんだ。
しかし、この時一緒に飲んだ祖父がつくった1979や1983ヴィンテージのワインは2Lボトルでとてもシンプルなスタイルだったけど、まだフレッシュで楽しめたんだ。
なぜ自分のワインは…、なぜ祖父のワインはより生き生きしているのか…と考え記憶を辿ったんだ。
行きついた答えはとてもシンプルだったよ。
祖父はもっとシンプルにワインをつくっていたんだ。
ワインの邪魔をしなかったんだよ。
より我慢強く、よりワインに時間を与えていたんだ。
この経験が俺にとって全てのスタートであり夜明けみたいなものなんだよ」
この経験以後、ミヒャエルはすぐに搾汁・発酵・熟成にもっと時間をかけるようになります。
澱の上でゆっくりと液体を寝かせ、すぐにフィルターするのをやめました。
同時に彼は畑の在り方も見直すようになりました。
まずは全ての穀物畑を貸出し、より畑仕事に集中できる体制をつくる所から始めます。
ビオディナミ農法を試行・実践し畑ができるだけストイックに、強くなるよう改良していきます。
ビオディナミ農法実践以後、畑は昆虫、野生の鳥類、野花に満たされました。
この数年の間にはさらなる生物多様性を畑にもたらす目的で家畜も増やし、牛、馬、羊を飼い畑仕事の手伝いをもさせています。
結果、畑はエネルギーに満ち病気や害虫にも格段に耐性が増しました。
醸造も今やゆっくりと時間をかけてブドウをプレスし一切の酵母添加をせずに自然酵母のみ、温度管理もなしで安定的な発酵を実現させています。
「できるだけ自然な発酵に介入しない様に努力しているよ。実際にはNothingだ!」と彼は言います。 ミヒャエルはほとんど一人で馬と共に畑で仕事をしてきました。
「収穫の間、ノスリ(猛禽類の一種)は俺の畑の上を飛んでいるんだ。
俺にとって彼らは畑を守る哨兵であり、自由や力強さ、野生の象徴なんだ。
だからグリューナー・ヴェルトリーナーのラベルにしているんだ。」
Hohenruppersdorf(ホーエンルッパーズドルフ)村の住人が代々、自由をこよなく愛しきたように、ミヒャエル自身も自由を愛し自分のスタイル、マイペースでワイン造りに従事してきました。
自分と向き合い、楽しみながら成長して今日の彼があります。
10代から始まったミヒャエルのワイン造りの旅はまだまだ途中ですが、今も自由な発想と行動で、多様なアイデアでビオディナミを実践している彼はノスリに自分を映し出しているのでしょうか。

【ワインについて】



オーストリア/ヴァインフィアテル
販売価格 2,880円(税込3,168円)
在庫数
Loading...
SOLD OUT

メルマガ登録

Category

Calendar

2025年4月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Top