Julien Crinquand P'tit Prince '23

ジュリアン・クランカン 
プティ・プランス


【作り手について】
ジュリアン・クランカンとシャルリーヌ・ボワヴァンは、2019年よりアルボワの隣町レ・ザルシュールでワインを造っています。
ジュリアンは葡萄生産者の家系に生まれ、学生時代から畑仕事に携わっていましたが、当時は家業やワイン造りにおいて特別な関心はなく、ワインは身近な自然派ワイン生産者の友人たちと嗜む程度でした。
そんな彼のキャリアが大きく変わるきっかけとなったのが、2016年のある日、友人たちと訪れたメゾン・ピエール・オヴェルノワの試飲会でした。
そこで彼は、ピエールの1979年と1986年のヴァン・ジョーヌを飲み、ピエールの話しを聞きながらその奥深い世界に触れます。
「当時の私にとってこの経験は衝撃的であり、ワイン造りへの興味が芽生えた瞬間となりました。
あのヴァン・ジョーヌの強烈に複雑ながらも繊細な味わいと、それに心を動かされた感覚は9年間たった今でも鮮明に覚えています。
その後、昔から知り合いだったドメーヌ・サン・ピエールのファブリス・ドダンのキュヴェChaponやLes Bruleesをはじめとする、長期熟成型ワインの持つ複雑味に強く惹かれるようになりました。」と彼は話します。
その頃、ジュラ地方では畑の取得が非常に困難になる中、ジュリアンは幸運にも家族から5haもの畑を受け継ぐ機会に恵まれ、ワイン生産者としての道を進むことを決意しました。
すぐに栽培・醸造学校に進学し、サン・ピエールとフィリップ・ボールナールの元で2年間研修後、2019年に自身のドメーヌを設立。
翌年には、元パティシエールであるパートナーのシャルリーヌも加わり、現在2人で力を合わせてワイン造りに励んでいます。
彼らのワイン造りの哲学の中心にあるのは、長期熟成へのこだわりです。
初ヴィンテージとなる2019年は遅霜による大きな被害を受けたものの、サヴァニャンは3年間熟成し、翌年の収穫量が充実した2020年ヴィンテージに関しては、現時点(2025年)でもなお熟成中のワインがあるほど、じっくりと時間をかけたワイン造りをしています。
2019年から2024年の間、ジュラ地方は3ヴィンテージも遅霜による収穫量の大きな減少を経験しましたが、彼らは焦ることなく、忍耐力と丁寧な仕事を心がけながら日々ワイン造りに向き合っています。
2人の赤ワインは、ジュラ地方では比較的珍しく、少し力強い仕上がりです。
濃い果実味とスパイス感が詰まった濃密なスタイルで、長期間熟成にも適しています。
白ワインも同様に、しっかり熟した果実味を持ちながら、存在感や骨格を感じる酸味を備えたエネルギッシュな仕上がりとなっています。

【ワインについて】
やや淡い赤色。
苺のコンフィチュールを想わせる香り高い果実に、お香、葉付きの苺のような仄かに青みがかったニュアンスがアクセントのように加わり、チャーミングな中に奥ゆかしさが感じられます。
ピュアな赤い果実の果汁をイメージさせる、明るく透明感のある清らかな飲み心地で、沁み渡るように広がります。
口中に留まる果実味はクレッシェンドのように強まり、緻密で充実感のある余韻が長く続きます。
若々しく可憐な印象と上品な佇まいが調和した、魅力あふれるミディアムスタイルです。


フランス/ジュラ
トゥルソー
販売価格 9,000円(税込9,900円)
在庫数
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