Frederic Cossard Skin Contact Rafling '22

フレデリック・コサール 
スキンコンタクト ラフリング


【作り手について】
現オーナーのフレデリック・コサールは1987年から10年間ブルゴーニュワインのクルティエとして働き、1996年ドメーヌシャソルネイを立ち上げる。
2005年、 新たにワイン醸造所を建設し、その翌年にネゴシアン・フレデリック・コサールをスタートし現在に至る。
Vin Vivantという言葉は、初めてコサールから耳にしたのだが、最初に聞いた時は妙に納得し感動してしまった。
なるほど、確かに美味しいワインにはしびれるような感動がある。
Vin Vivantとは、すなわち、生きたワインには必ず良い波動やエネルギーがあり、たとえワインが無名であっても、そのワインを味わったときに心揺さぶられるような感動ある。
そして、その震えるような振動が伝われば、それは紛れもなくすばらしいワインだということだ。
彼は言う、「ワインは頭で考えるな!良いワインは口に含んだ瞬間必ず魂が揺さぶられるような感動がある!
それは、テロワールやミネラルの波動がブドウに変化し、そのブドウの波動がワインに変化し、そしてワインの波動が人間に伝わっている証拠だ!」と。
ワインを飲むときは頭で飲むのではなく感覚を信じて飲め!と彼は提唱する。

【2022ヴィンテージについて】
2022年は、フランス全土が歴史的とも言える極度の日照りに見舞われた。
それにもかかわらず多くの地域がかつてないほど収量に恵まれたミラクルな年だった。
かのロマネ・コンティも「ドメーヌ史上一番収量の取れた年」と言うように、前年の凶作と日照りにより溜め込んでいたブドウのエネルギーが収穫直前に降った少量の雨により一気に放出され、ブドウの生命力の強さをまざまざと見せつけられた。
最終的に豊作につながった地域はブルゴーニュやアルザスをはじめ多くはフランス北部に集中した。
一方で、南仏など雨を待たずに収穫に入らざるを得なかった地域は、一部ブドウ焼けや水不足による収量減が見られた。
収穫したブドウについては、病気がほぼなかったという日照りのプラスの面が功を奏し、どのブドウも選果の必要がないくらい見た目は状態がきれいで健全だった。
だが実際、品質的にはブドウの熟し具合がまちまちで、見た目だけでは判断できない醸造者のセンスが問われる非常にタフな年だった。
多くの生産者が未熟なブドウも完熟するまで収穫を待つ中、フレッドは今回潜在アルコール度数よりもPh(酸度)の値を重視し、酸が落ちる前に収穫に臨んだ。
醸造については、赤はタンニンの抽出も良く発酵も比較的スムーズに進んだ。
だが、白は日照りによるブドウの窒素不足の影響で、キュヴェにより発酵のスピードがまちまちだった。
ピュリニーやビゴットなど最後の発酵がスタッグしたキュヴェにおいては、翌年の発酵に勢いのあるワインの澱を加えてどうにか完全発酵まで持って行った。
ワインの特徴について、まわりがボリューミーなワインをつくる中、それに反するような果実味がエレガントで酸のあるフレッド節の効いた上品な味わいに収めることに成功している。
フレッド自身「白は複雑さよりもブドウそのものの味わいをシンプルに表現できた」と評し、似たようなキャラクターとして2011年、2014年を挙げ、また赤は「健全でバランスが取れていて色の抽出も早く、発酵が問題なく終わった」という点を評し2018年、味わいは2011年を彷彿させると語る。
総じて、2022年は収量に恵まれたブドウの当たり年とも言えるが、一方でワインは生産者の醸造センスが色濃く出た年と言えよう。

【ワインについて】
色合いは少し濁りのある琥珀がかったオレンジ色。
メロン、ビワ、柴漬けの香り。
ワインはまろやかかつフルーティーでエキスに濃縮したオレンジのような凝縮味があり、繊細で強かな酸、紅茶のようなキメの細かいタンニンが余韻を優しく引き締める。
スキンコンタクトは、100%ブドウだけの味わい余すところなく引き出すためにフレッドが独自の醸造にこだわったスペシャルキュヴェ。
買いブドウはアルザス北のビオディナミの生産者から。
ラフリングのダイレクトプレスと同じグランクリュのブドウをマセラシオンで仕込んでいる。
この年から陶器ボトルを試験的に使用、ラベルにはブドウの粒が描かれている。


フランス/ブルゴーニュ
リースリング
販売価格 11,000円(税込12,100円)
在庫数
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