タケダワイナリー
シャトー・タケダ シャルドネ


【作り手について】
〜2023.10.19 タケダワイナリー 訪問〜
我が故郷、山形県を代表する老舗ワイナリーです。
1920年創業、100年以上の歴史を守り続けてきました。
ワイナリーは歴史と共に着実に進み続け、それは自然な畑が物語ります。
中には創業間もない時に植えたという、樹齢100年を超すマスカット・ベーリーAの古樹もありました。
その姿は今でも力強く、しっかりと実を実らせてくれるそうです。

今回伺った、印象的だったお話。
「山形でもワイナリーが増え、新規就農予定の方も多々います。
我々（タケダワイナリー）はじめ先輩方は、これからの後輩たちの力になれるように取り組んできたいと思います。
その中で、一番大切なのは健全な葡萄を実らせること。
聞こえは良いかもしれませんが、完全無農薬で取り組んで葡萄が出来なければ本末転倒。
ワイナリーは続けられないし、ワイン文化も広がっていけません。
勿論、必要以上の人的介入は行っていませんが、先ずは健全な葡萄を実らせること。
良いワインは良いぶどうから。
これこそが、タケダワイナリーが守り続けてきた信念なのです」

【ワインについて】
自社畑産のぶどうが最高に達した年のみシャトー・タケダを名乗ります。
近年タケダワイナリーの造りのコンセプトである、「いかにぶどうの声をきき、ぶどうの味わいを引き出すか」は、このワインでも遺憾なく発揮されています。
亜硫酸を極力減らす。旧樽で長期間の発酵を行うなどです。
深みのある果実香が十分のこっており、まだ還元的な香りもあります。
ボリューム感のある味わいで、これからの熟成がまだ楽しみなワインです。


山形県/上山市
シャルドネ