Camillo Donati Rosso della Bantida '20

カミッロ・ドナーティ 
ロッソ・デッラ・バンディーダ


【作り手について】
イタリアで最も有名な微発泡性ワインであるランブルスコ。
しかし多くのランブルスコは生産性(と大量生産による低価格)を重視するするため簡易な生産方法(シャルマ方式)になってしまっています。
カミッロ・ドナーティは、かつてこの地方で伝統的に行なわれていたワインの残糖分とブドウに付いていた野生酵母を利用しての瓶内二次醗酵を、いまだに行なっています。
それはA.アルコール醗酵が完全に終わり辛口に仕上がったもの、B.醗酵途中のモスト(アルコール度数で2.5‐5%程度)を一部取り出し、翌春まで冷暗所に保管しておいたもの、この2つをブレンドしてボトリングすることで生み出されます。
Bの、醗酵途中のモストの醗酵を止め、甘いまま翌春まで保管しておくために、木綿の袋がフィルターとして使用されます。
木綿程度の目の粗さでは酵母や微生物は難なく通ることができ、本来のフィルターとしての意味はほとんど無いのですが、これに通すことで活動していた酵母たちは何らかのストレスを受け、醗酵を一時的に止めてしまいます。
そのモストを密閉容器に入れ冷暗所に保存し、翌春ボトリング前にAのワインにブレンドします。
ボトリング後、温度の上昇が主な要因でしょうが目覚めた酵母が再び活動を始め、ワイン中の残糖分を食べ、アルコールが生成されるのと同時に炭酸ガスが発生し、夏を越え秋になるころにはフリッザンテとなるわけです。

【ワインについて】
「追放された(あるいは“亡命してきた”)ブドウで造られた赤ワイン」という名のロッソ・デッラ・バンディータ。
カミッロはセパージュを明らかにしていないが、土着品種ではないブドウ4品種をブレンドして造られている。
かつてエミリア地方では、ワインを造る際ブドウはすべて混ぜられ単一品種でボトリングされることはほとんどなかった。
祖父母の頃のように造ってみたい、という想いもありこのキュヴェは混醸で造られている。
品種ごとの個性を大事にしたいと考えているカミッロは基本単一品種で仕込むことを良しとするが、このワインに関しては「ブレンドで造られるワインに明確なアイデンティティはない。しかしそれぞれのブドウの熟度が年ごとに異なるので、同じである部分と異なる部分の差それぞれがヴィンテージごとの違いを特徴づける」と語っている。


イタリア/エミリア=ロマーニャ
黒ブドウ4品種(非公開)
販売価格 3,100円(税込3,410円)
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