DM. La Boheme A '20

ドメーヌ・ラ・ボエム 
アー


【作り手について】
かつてのパトリック・ブージュは、ワインの世界はアマチュアで、休⽇にワイン・ショップや極たまにワイナリーの訪問をするくらいの関⼼しかなく、⾃らワインを作ることなど考えも及ばなかったそうだ。
その彼が⼈⽣を⼤きく⽅向転換するきっかけとなったのが、たまたまパトリックの当時付き合っていた彼⼥に紹介されたピエール・ボージェとの出会いで、以降、ピエール・ボージェのガイドの下、⾃然派ワインの世界にどっぷり⾜を埋めることとなる。
普段は IBM でコンピューター技師の仕事を持つ彼は、⼀⽅で、⾃ら 20aの畑を借り、⽚⼿間だが週末と休⽇を利⽤して⾃分のワイン作りを開始した。
分からないことは、常にピエール・ボージェからアドバイスをもらいながら、6 年間は経験を積みつつ、表向きにはなりを潜めていた。
2003 年に彼はワイナリーとして独⽴することを決意した後は、IBMでバイオの研究システムをつくる優秀なプログラマーだった地位を捨て、午前中だけ仕事をする契約社員に格下げするよう願いを出し、以降、1.5 haの畑を買い、教会の敷地内にある昔のカーヴを借りて 2004 年に正式にドメーヌ・ラ・ボエムをスタートさせる。

【ワインについて】
パトリック曰く、当初このアーは、マセラシオン色もありつつアルテスの持つ品種の個性がしっかり残ったフレッシュなワインに仕立てる予定だったそうだ。
そのコンセプトの下で彼が考えた醸造方法は、半分を直接プレスのジュースで発酵熟成させ、もう半分を全房のままマセラシオンで仕込み最後にアッサンブラージュすることだった。
だが、実際仕込んでみたところプレスジュースのワインが意外にも酸膜酵母の張りが早く、酸化の方向に走った上にマメが強く出始めたので、急きょフレッシュなワインは諦め、マメが消え酸化が馴染むまで寝かせる長期熟成のワインに舵を切った。
彼曰く、樽熟2年を経たワインはマメも落ち着き、ジャーで熟成させたマセラシオンのワインとアッサンブラージュすることで、再びフレッシュさが戻るという予想を超えたワインに仕上がったとのこと。
出来上がったワインは、確かにパトリックが言うように白桃のようなフルーティーさがありフレッシュだが、味わいは複雑かつ塩気のある旨味が詰まっていて、アルコール度数 12%とは思えない深みがある。
ワインが落ち着いた頃にはかなり化ける予感がするポテンシャルの高いワインだ。


フランス/オーヴェルニュ
アルテス
販売価格 6,900円(税込7,590円)
在庫数
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