Les Griottes Caroline moelleux '10

レ・グリオット
キャロリーヌ・モワルー


【作り手について】
セバスチャン・デルヴューとパトリック・デプラの二人が出会いグリオットを立ち上げ、最初にワインをリリースした年は2000年。
瓶詰めの際に軽くフィルターをかけ、僅かな亜硫酸を添加したワインをパリの顧客へ納品した際に、ティエリー ピュズラの手による亜硫酸ゼロのワインを飲み、その純粋無垢な味わいに大きな衝撃を受けました。
この出会いこそがパトリックとセバスチャンの人生を変える決定的なものであったようです。
二人は「ブドウだけで造られているワイン、つまり添加物が何も入っていないワインは、たとえ美味しくない時期があったとしても、いずれは必ず素晴らしい味わいに変貌を遂げることを知った。だから、自分たちは何も添加されていないピュアなワインを造り続ける。」と述べています。
このグリオットが2010年に解散しました。
成長著しい彼らの会社は、やがては税金対策のため設備投資を増やすことになり、その設備を稼働させるためにブドウを他からも購入し、自分たちがコントロールできる範囲を超えて不本意な手順でワインを造ることになるかも知れないと判断したもので、いかにもパトリックとセバスチャンらしい理由です。
それぞれ別の蔵元を立ち上げ小さなドメーヌとして再出発しましたが、二人の関係は今も全く変わっておりません。


【ワインについて】
グリオット時代のワインで最後のヴィンテージとなる2010年となりますが、エチケットのデザインはパトリック・デプラのキャロリーヌと同じものです。
通常のワインに比べ高価ではありますが、甘口は葡萄の収量が特に少なく、乾燥し凝縮するため果汁を取ることが困難です。
また亜硫酸なしでの醸造はお酢になってしまう可能性もあるため非常に貴重といえます。
抜栓から1年以上経過した現在も劣化することなく奥深さと甘みの調和が良く感じられるほどです。
一見高価に感じますが、一度に大量に飲むようなスタイルのワインではありませんし、味わいの変化をゆっくりお楽しみ頂けますので、ある意味安価といえるのではないでしょうか。
やや淡い琥珀色。
りんごやアプリコット、プラムなどのコンフィチュールの果実味の詰まった香りに、擦りりんごやカラメル、メープルシロップ、ドライフラワーやドライハーブなどの深みやコクを想わせる香りが加わります。
甘口ではありますが、さらりとした軽やかな飲み心地で、香りに感じられた凝縮感のある果実味や奥行きのある風味に、杏やレモンのような張りのある酸が引き締まった印象を与え、アフターには仄かな塩味と蜂蜜レモンのような風味が残ります。
パトリックから「甘口はお薬のようなものだよ」と言われたことがありますが、まさに彼の甘口はただ甘いだけではなく複雑性に富み奥深く、その心地良い甘さと風味が体に沁み込み、時間を忘れてリラックスできるような魅惑的な仕上
がりです。


フランス/ロワール
シュナン・ブラン
販売価格 36,000円(税込39,600円)
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