Cantina Giardino SI WI Vino Bianco Frizzante '20

カンティーナ・ジャルディーノ 
シウィ ヴィーノ・ビアンコ・フリッツァンテ


【作り手について】
異色中の異色な彼ら。なんとブドウ畑を全く持たずに、借りもせずに、買いブドウだけでワイナリーをスタート!
リーダーはアントニオ・デ・グルットラ。エノーロゴ(醸造家)として大手ワイナリーで働いていたアントニオは家族や友達のためのワインを買いブドウで自家醸造をしていました。
その量も半端ではなく、毎年2,000本程度は造っていたという話です。
様々な農家を訪ねていく中で、生産効率、収量などをあげるために樹齢の古いブドウ樹を抜いてしまい、新たに畑を仕立て直す農家が多いのを目の当たりにします。
農家としては収穫量で収入が決まりますから、一定の面積からできるだけ多くの量を収穫したいと考えるわけです。
加えて、畑を新しく仕立て直すのに助成金も出ます。
アントニオ達も彼らの気持ち、事情は十分に理解できるのです。
しかし、樹齢の高い樹からは樹齢の若い樹がどう頑張っても真似できない品質の、凝縮性の高いブドウが獲れる。
一度抜いてしまって、新しく作り直したブドウ畑が再び高樹齢と呼べるようになるまでには、当然のことながら何十年という時間が必要です。
そんな生きる文化遺産とも言える高樹齢ブドウ樹を、その重要性に気付いている俺たちが守らないでどうする!
守るためにはどうすることができるか?
それは農家から、高樹齢の樹から獲れるブドウを付加価値(重量でなく、品質にお金を払う)をつけて買うこと以外にない。
それをある程度意味ある活動にするためには、自家消費用程度を造っているようでは駄目で、商品として醸し、売り、ワインの品質(=ブドウの品質)を消費者に評価してもらい、農家を勇気づけ、彼らのモティベーションとなり
噂が伝播し、結果、より多くの農家を巻き込んでいかなければならない。
そんなアントニオを中心とし、同じく熱い想いをもったと5人の仲間が集まり、各々が投資しワイナリーが始まりました。

【ワインについて】
Sidro(シードロ=シードル)とWine(ワイン)でSI WI…。
彼らが所有するブドウ畑には、ところどころにリンゴを中心としたブドウ以外の果樹の古木も植わっています。
標高の高いイルピニア地方には、数々の在来種のリンゴがあるそうで、畑に植わっているものもすべて在来種。
それまでは、食べたい分だけとるくらいのことしかしてこなかったらしいのですが、2020年にちゃんと収穫してみたところ、40ケースくらいになったそう(より正確を期すなら、40ケースの中には洋ナシが1ケース、マルメロも2ケースくらい混ざっていたとの事…)。
在来種で造るシードルっていうのも素敵だし、自分たちが美味しいと思えるようなシードルもイタリアには少ないしってことで、醸造をすることに。
11月9日にいざ絞ってみると、40ケースのリンゴからは40ケースのブドウ程のモスト(果汁)が取れないことと、収穫後に追熟をさせたことが原因なのか、その年のリンゴの特性だったのか定かではないのですが、(リンゴに)酸が欠けていることに気が付いたアントニオ、ちょうどその日(つまり11月9日…)に収穫した恐ろしく酸の乗ったコーダ・ディ・ヴォルペと一緒に醸すことに。
同量のブドウとリンゴを果肉や果皮ごと丸1日醸した後に圧搾。
当初はスティルでのボトリングを考えていたのですが、ギリギリのタイミングで微発泡にすることにし、ビアンコ フリッザンテの2次醗酵用に冷凍保存しておいたグレコのモストを10リットルほど加えボトリング。
アルコール度数は、シードルとしては高めでワインとしてはかなり低めの8.5%。
アントニオ曰く、カンジャルの2021年夏は、このワイン(?)ばかり飲んでいたとの事。


イタリア/カンパーニャ
販売価格 4,800円(税込5,280円)
在庫数
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